伊豆半島の天城山に降る雨は、山麓のあちこちに湧水として湧き出します。標高300メートル以上に湧いている水で、主にわさびが栽培されています。
伊豆半島の地形は、海底に堆積した火山灰などが隆起して陸地をつくり、その上に更なる火山の噴火活動によって溶岩が流れたり火山灰が降り積もってできています。
わさびが栽培されている湧水は、天城山の安山岩や軽石の火山灰の層を透過されて湧き出ていますので、硬度のとっても低い『軟水』です。多くの肥料分(チッソ、リン、カリ)を含んでいますので、この湧き水だけでわさびが育ちます。しかも、溶存酸素が過飽和の状態で湧出します。
飲むととってもさわやかな湧き水で、ボトルのミネラルウォーターとはぜんぜん違うのです。
まさに『生きた水』なのです。
落葉照葉樹の多い天城山は休火山ですが、かつての火山活動による火口跡や溶岩流や火山性の堆積物などがいたるところに見られます。
これらの地層を透ってろ過されて湧き出てくるのです。
わさびを育てるには、この水が”いつも流れ動いていない”といけないのです。
一方、温泉は海底に堆積してできた貝の化石が見られるような緑色のグリーンタフの地層にあたるところから湧き出でます。
温泉とわさびが育つ水とはまったく異なります。
天城山は『日本百名山』の山の一つです。
それは、「霊峰富士」を望むのに一番の位置に天城連山があるからです。
毎日のように富士を見ながら、わさびを栽培しています。
